ここは人工知能レトによって管理された世界。
舞台となるのはその中のひとつ、
学園都市ラ・エリツィーノ。
子供たちは15歳までこの町で暮らし、
卒業と同時に大人の町ファータ・モンドに旅立つ。
卒業生を見送る日に行方をくらましたノクトは
見つかって以降
「自分はノクトではない」と主張しだした。
もしそうなら本物はどこへ行ってしまったのか。
彼の主張に耳を貸さず
ノクト本人だと決めつけたのは間違っていたのか。
疑心暗鬼を胸の奥に潜ませて
それでも学生生活は順調に続くはずだった。
ひとり、またひとりと欠けていくまでは。
卒業を迎えたその日
マーレとノクトは世界の、
そして自分たちの秘密を知ることになる。