「#リプライでもらったお題で140字小説を書く」
で頂いたお題より。2作。
その兄妹の仲の良さは微笑ましいと流すべきもの。この感情は間違っている。
だがその小さな棘は毎日1本ずつ私の中に刺さっていって今ではもう刺せる場所すら見当たらない。
「何考えてる?」
「何も」
「俺以外のこと?」
「さあ?」
…もしかして妬いてます?
25年前、2人身を寄せていろんな話をしたね。
小さな囁きで秘密を共有するように。
「……どちらへ?」
「うひゃああっ!」
「今日の書類整理は終わったんですか?」
またあなたの耳元で囁ける日が来るとは。
できればもう少し色っぽい話がしたいんですけどね。