メフィストフェレス本家執事長。
水晶(半貴石)の精霊。
アンリの同僚。
精霊種でありながら、その攻撃力は魔族にひけを取らないと言われている。
心臓の代わりに水晶の核を持ち、それを壊されない限り死ぬことはない。
片眼鏡を付けているが装飾目的。目が悪いわけではない。
執事ではあるがモーニングやタキシードは着ない。主にマオカラ―(チャイナ系)の服装を好む。戦場に立っていた頃の名残と思われる。
犀《さい》が精霊種であることはアンリを始めごく少数しか知りません。
アンリは自分と前当主しか知らないと思っていますが、現時点では本家筋(前当主・夫人・紅竜・青藍)は犀《さい》の素性を認識しています。
※動物のサイも同じ漢字を使いますが、こちらは「鋭い」という意味から取ったもので動物とは関係ありません。
※貴石の精霊は金剛石、紅玉、蒼玉、翠玉の4人。半貴石は水晶から蛍石までの17人。その21人だけは精霊でありながら魔族と互角に張り合える力を持っています。
故《ゆえ》に主としてエルフガーデンにある精霊の里で精霊を守っていて、魔族の配下として従っている者は多くありません。
Episode20で金剛石《ダイヤモンド》の精霊が出てきますが、彼の体が一般の精霊並みに小さいのは年を取っているからです。人間も年を取ると体が縮みますが、それと同じ(但し縮んだ時の差が大きい)です。
髪色 :銀白(光の当たり具合によって変わる)
瞳色 :水色
一人称 :私《わたし》
作中呼称:犀、片眼鏡、冷血鉄仮面
前メフィストフェレス当主の腹心の部下として戦いに身を投じていた武人。元陸戦部隊長。
青藍の実技面での家庭教師。
魔族と他種族(人間含む)とのクォーターのため成長度合いが純血の魔族よりも早く、そのため外見は既《すで》に中年のオッサンである。
未婚。
その後、越境警備の隊長に任ぜられメフィストフェレス本家を離れていたが、紅竜とひと悶着起こし、生死不明となっていた。
現在は|隣町《ゼス》で海の家を経営しつつ剣術を教えている。
|エリック《 勇者 》の師匠でもある。
身長 :180cm
髪色 :暗灰色
一人称 :俺
作中呼称:アンリ、師匠、先生、筋肉ダルマ
青藍の兄。現メフィストフェレス家当主。
弟に近づく者を片端から排除するため、青藍が孤立する原因にもなっている。
魔法属性は水。しかし主に使用するのは闇。何故自属性でもない魔法が使えるのかは不明。
彼の代になってから急速に格を上げたため他の旧家からは疎まれているが、その力故に傘下に入る家も多く、今や実質的な王と言われている。
ヴァンパイア一族のキャメリアとは旧知の仲。アイリスとも面識がある。
髪色 :金
瞳色 :紅
一人称 :私《わたし》
作中呼称:紅竜、実兄、当主
青藍の母。
前メフィストフェレス家当主の2番目の妻。
息子によく似ている。
周囲の反対を押し切って当主が強引に娶《めと》ったという噂もある。
傾国の美女ではないかと側近に心配もさせたが、体を壊して北の塔に引っ込んでしまったため、当主がそこまで入れ込むことはなかった。
産んだ子供を育てることができなかったので母親としての概念は薄い(と息子からは思われている)。
療養を兼ねてメフィストフェレス本家の北の塔にひとりで住んでいたが、その後死亡。
青藍を魔王役に推薦した張本人でもある。
髪色 :黒
瞳色 :蒼
一人称 :私《わたし》
作中呼称:第二夫人
グラウスの執事養成学校の同期。
現メフィストフェレス家執事。
養成学校卒業時は某伯爵家で勤めることが決まっていたが、その10年後、メフィストフェレス本家に現れる。口も態度も軽いが技量で転職を果たしたところから見るに、執事としては優秀だったと思われる。本人もそのつもりでいる。
が、合否を決める際に「グラウスの同期」であることが左右したかどうかは定かでない。
自らの野望のために青藍に取り入ろうとするも失敗。
身長 :180前後
髪色 :薄茶
瞳色 :緑
一人称:俺(公式の場では私《わたし》)
メフィストフェレス前当主。
紅竜、青藍の実父。第二夫人、|ソーリフェル《第一夫人》、アダマス《第三夫人》の夫。
第二夫人に子を生ませるも、妻子には一切会おうとはしなかったため、青藍の記憶にはほとんど存在していない。
かつては戦場で「大悪魔」と呼ばれ、恐れられていた。
隠居後は表舞台から一切姿を消したものの、その影響力は未《いま》だ魔界貴族に対して大きく、紅竜は貴族を掌握するのに彼の威《い》を借りたこともある。
封印が解けてしまった闇を消滅させようと、第二夫人らと共に画策していた。
髪色 :金
瞳色 :灰緑
一人称 :私
作中呼称:お館様《やかたさま》、前当主、前々当主(紅竜が当主を退《しりぞ》いて以降)
青藍の異母。前当主第一夫人がソーリフェル、第三夫人がアダマス。
ソーリフェルは紅竜の実母でもある。
ソーリフェルとはラテン語で「太陽」を、アダマスは「ダイヤモンド」を指す。
ふたりとも魔界の有力貴族の家の出で、婚姻は「家同士のつながり」のためにされた意味合いが強い。前当主との間に恋愛感情があったかは不明(モブなのでそこまで設定していません)。
前当主が紅竜に家督を譲ってからは、彼女らも離れに居を移した。
が、離れでもあまり姿を見ることはない。気候の良い別荘地に入り浸っているらしい。
仮想敵として第二夫人がいたため、また、子供が男子と女子で後継者争いに発展することもなかったため、彼女らふたりは取り立てて不仲ではない。食事や旅行にもよく連れ立っている。
アダマスのところには16になる女の子がひとりいる。
呼称は碧羅《へきら》。
作中呼称:第一夫人(ソーリフェル)、第三夫人(アダマス)
第三夫人アダマスの娘。16歳(推定)。
紅竜、青藍の異母妹(形式上)。
全てが謎の少女。
前当主引退と共に表舞台から姿を消したアダマスの元で育てられていたため、16歳になっても社交界デビューはおろか、一族に存在すら知られていなかった。
青藍が家を空ける間、当主代理として本家に連れて来られる予定。
ルチナリスが拾った赤子の成長後、及び、青藍を連れて行こうとした謎の少女に酷似しているが、碧羅本人との関連は不明。
彼女を本家に連れて来ることを決めた|犀《さい》が、彼女の正体を知っているかも不明。
公式発表では前当主の娘とされているが、実際のところ、前当主は数十年前(碧羅が生まれるより遥か昔)に亡くなっている。
髪色:クリームがかった金
瞳色:若草色